こんにちは。
しかさぶろうです。
誰もが知るブランド「Nike」の創設者。
フィル・ナイトさんの自著「SHOE DOG」のレビューです。
ご本人の半生を語った本ですが、非常に見ごたえがあり面白い本でした。
「★★★★☆」です
著名な経営者たちが絶賛するのががよくわかる良著でした
Nike好きの方もそうでない方も、ぜひ一度読んで頂きたいです。
本編は▼をご覧ください
「SHOE DOG」の何が面白いのか?
この本の面白い理由は以下の3点だと思います。
① 著者の人生を追った内容だが、まるで小説のような面白さ
② 実はNikeは日本と強くつながっていた
③ 「普通の人」が大成功を収めるまでの過程が見れる
① 著者の人生を追った内容だが、まるで小説のような面白さ
著者が世界一週の旅にでるところから物語がスタートします。
時代は1962年。
今では想像もできないほど苦難が多く、勇気のいる行動だったのだと思います。
そんな経験からの 会社の設立。
Nikeブランドの誕生からの 倒産の危機。
うやむやあってからの 株式上場など。
本当に波乱万丈な人生です。
ご本人の文章力もあって、それがとても面白くストリー展開されていきます。
② 実はNikeは日本と強くつながっていた
Nikeの創業当時は、オニツカタイガーの代理店だったとご存知でしたか?
私は全く知りませんでした。
オニツカタイガーと言えば、今のアシックスですよね。
まさか、Nikeがアシックスを売っていたとは・・・全然知りませんでした。
創業者のナイトさんは、オニツカタイガーの品質の良さと価格に惹かれて、なんとかアメリカで販売したいと思ったそうです。
そこで日本に来ていきなり交渉。
すごいですよね。
世界の旅はそれが最初の目的だったそうです。
さらに1962年といえば太平洋戦争が集結してから20年ほどしか経っていない時期。
その頃にアメリカ人が日本に来るということはどういうことなのか?
かれらは日本をどう見ていたのか?
そんな内容が、ナイトさんと家族の会話でありありと伝わってきます。
そして創業後は順調に成長していきますが、必然的にライバルやもっと大きな権力に足を引っ張られるようになります。
そんなNikeの最大の危機を救ったのも、なんと日本企業だったというから驚きです。
日商岩井 さんがそのヒーロー。
カッコよかったぁ
③「普通の人」が大成功を収めるまでの過程が見れる
こういう企業や創業者の軌跡を追った本って、天才的な創業者が大きな危機を 独創的かつスマートに解決する物語をイメージしますよね?
全然違います。
むしろ、著者はめちゃくちゃ普通の人。
自分のことをシャイとおっしゃっていますが、本書を読んでいるとまさにそんな感じもします。(情熱はとんでもないですけどね)
(余談ですが、昨年読んだジャパネットたかたの高田さんの著書「伝えることから始めよう」に似ているなと感じました。こちらも超おすすめの良著)
Nikeの企業名の決まり方も、誰もが知るNikeのロゴ(スウッシュ)の決まり方も、スマートさのかけらもありません。
むしろ、「こんな決まり方でいいの?」とこちらが心配になってしまいます(汗
そんなところが、変に共感できてしまうというか、身近に感じさせてくれるんですよね
感銘を受けたフレーズをご紹介
感銘を受けたフレーズをいくつか抜粋させて頂きたいと思います。
カモの群れがV字形を描いた時、後方のカモは気流に乗って前方の群れの80パーセントの労力だけで飛ぶのだそうだ。ランナーは誰もがこの話を聞くと納得する。最も懸命に走り最もリスクを背負うのは、先頭のランナーなのだ。
失敗するならするでもいい。さっさと失敗して、それを教訓として一からやり直す時間や年月が持てればいい。
ルールを守ったことでなく、ルールを破ったことが人々の記憶に残る
こうみると、ビジネス書としても 間違いなく良著ですね
どんな方にオススメか
やはりビジネスマンの方、特に起業を考えていらっしゃる方にはオススメです。
あと、就職活動中の学生さんにも是非読んでもらいたいと思いました。
まとめ
「SHOE DOG」は読み物としても面白く、自己啓発にも十分な良著でした。
ビジネスマンや起業家の方、就職活動中もしくは 間もなく就職活動 というかたにオススメです。
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