こんにちは。
しかさぶろうです。
ルーカスフィルムがディズニーに買収されて当時は不安でいっぱいだったのですが、今では好意的に受け止めています。
あれがなければ、新三部作は作られなかったでしょうし、ローグワンも名作でしたしね。
きっと、この本もその産物なんだと思います (感謝!!)
スターウォーズファンには、是非ご一読頂きたい一冊、
「ジェダイの哲学」
めちゃくちゃ面白かったです。
もちろん、しかさぶろう2017年ランキングにランクインです。
(ランキングは記事後半に)
本編は▼をご覧ください
「ジェダイの哲学」をおすすめする理由
本書をおすすめする理由は3つあります。
① 挿し絵が抜群に美しい
② 劇中のセリフやシーンの意味や背景がより理解できる
③ 自己啓発書、哲学書としても面白い
です。
本書を読んだら、必ずもう一度映画を観たくなりますよぉ。
逆に スターウォーズを観たことない方には?なところが多いかもしれません。
① 挿し絵が抜群に美しい
最近ではほぼキンドルでしか読んでいない私ですが、やっぱり実書も良いなぁと実感させていただきました。
映画をイメージした挿し絵が多く使われているのですが、その絵が本当に美しい。
少しだけ掲載させてもらいます。
どうですか?
ゾクゾクしませんか?
他にも映画の1シーンを再現した絵や、イメージ絵など美しい絵が満載です。
これだけでも手元に置いておきたくなりますよね。
② 劇中のセリフやシーンの意味や背景がより理解できる
本書は読者がパダワンとなり、マスターがジェダイの哲学を指導してくれるという構成になっています。(嫌われる勇気的なあれです)
マスターが色々語りかけてくれるのですが そこも良い。
フォースとは何か?
ダークサイドとライトサイドの違いは?
愛と執着とは?
ということを教えてくれるのですが、劇中のマスター達の言葉(特にヨーダが多かったですかね)を引用して教えてくれるのです。
そんな中で、「あぁこのシーンや言葉にはこんな深い意味があったのか…」と思うところが 沢山あります。
例えば、ダークサイドとライトサイドについて語るこんな話。
ダゴバでの修行中の二人のやりとりについて。
修行中のルークはダークサイドを「悪」と言ったが、ヨーダはけっしてそうは表現しなかった。善悪は個人の視点によるもので、全ては「自分にとって都合が良いか悪いか」によって左右されるからである。
もう一つダゴバでのやりとり。
ダークサイドの力が強い悪魔の洞窟に入る時、ヨーダに「武器は不要じゃ」と諭されながらもライトセーバーを持ってい行ったルークの行動に関する一言
何が現れるかは、ヨーダが答えたように、その人が「何を持ち込むか」によって決まる。ルークが洞窟に持ち込んだのは己の恐怖とライトセーバー。そして、恐怖のもっとも象徴的な存在が、他ならぬダース・ベイダーだった。
ダークサイドとライトサイドのバランスが大事だと教えてくれる一節で、パルパティーンが帝国の樹立を宣言した時の状況に触れた説明。
「なぜ、人々は邪悪なパルパティーンを止めなかったのか」だって?
いい質問だ、パダワン。人々は「止める」どころか、喜んで権力をパルパティーンに差し出したのだよ。みな、彼を”邪悪”だなだとは思っていなかった。むしろ”正義”だと思っていた可能性すらある。人々は強いリーダーと厳格な秩序を求め、望みどおりそれを手に入れたのだ。
・・・
分離主義勢力の残党を抹殺し、任務完了の報告をした弟子ダース・ベイダーに、パルパティーンはこう述べたという。
「これで終わったな。そなたが銀河に平和と正義を取り戻したのだ」
③ 自己啓発書、哲学書としても面白い
本のタイトルだけ読むと、企画物の映画をなぞった内容なのかなと思っていたのですが、全然ちがいました。
自己啓発書、哲学書としても抜群に面白いです。
フォースを通じ、光と闇をテーマに深いことを教えてくれます。
恐怖や怒りとはなにか?
それにどう対処すれば良いのか?
はたまた、恐怖や怒りは悪なのか?
愛とはなにか?
愛が執着に変わるとき何が起きるのか?
そんな内容がジェダイ調で語られていくのです。
前述しましたが、ジェダイがダークサイドを”悪”とは考えていなかったこと。
ジェダイ騎士団が滅んだことでさえ、フォースの導きでありバランスを取るために必要だったことだと考えているところ。
熱いですねぇ
ここでも、お気に入りのフレーズを2つほどご紹介させてもらいます。
現実とは、自分の信じた世界であって自分の外には現実はない。
できないということは心理ブロックが働いているからだと教えてくれる我がマスター。
ダゴバの修行中、Xウィングをフォースで持ち上げるようヨーダがルークに言った時のはなし
フォースで戦闘機1機を丸ごと沼から持ち上げようなどという発想はなかった。そんなことは、とうてい可能とは思えなかった。だが、師匠の言うことだ。ひょっとしたら・・・。
「わかりました。やってみますよ」ルークはしぶしぶXウィングに向きなおった。
「『やってみる』はいかん!『やる』か『やらぬ』かじゃ。『やってみる』などない」
表と裏について説明する哲学的な一文。
死ぬことは生きることの一側面なのだよ。けっして生の反対などではない。生と死があって完全なのだ
実はダークサイドに落ちていた?
本書を読んで一番衝撃的だったのが、実は私はダークサイドに落ちていたということを知った瞬間でした(涙
本書の中でのダークサイドの定義とは、恐れや怒りのパワーを自分の力にかえること。
それが短絡的な手段で、ジェダイは決してそのようなことをしない。
たとえば、自分を見下した相手に対して、「見返してやる」とか「認めてもらうため」といった感情でがむしゃらに何かをすること。それも恐れの裏返しであり、恐れを反撃のパワーに使っていると・・・
「なにくそ」という感情も否定はしないが、ダークサイドのパワーであると・・・
めちゃくちゃ思い当たる節があります。
他にもダークサイドに触れた説明の中に思い当たる節がいくつもありました。
えぇ、私 既にダークサイドに落ちていたのです。
悲しいかなこれも現実。
ただ、本書を熟読することで マスターがライトサイドに引き戻してくれるものと確信しています。
最後になりますが、
本当にフォースってあるのではないか?
ジェダイっているのではないか?
そんなふうに考えさせてくれる「ジェダイの哲学」。
全てのスターウォーズファンにおすすめです
2017年 しかさぶろう ランキング
2017年に私が読んだ本のランキングです。
1位:魔法のコンパス
5位:革命のファンファーレ (レビューはこちら)
6位:人工知能の核心
7位:己を、奮い立たせる言葉。(レビューはこちら)
コメント